ランゲリア指数

langelier's index
水の腐食性の判定指標として「ランゲリア指数」があります。このランゲリア指数は1936年にアメリカのランゲリア氏によって提案されたもので、炭酸カルシウム皮膜形成の目安とされています。

ランゲリア指数がプラスの値で数値が大きい程、炭酸カルシウムの析出が起こり易く非腐食性であり、ゼロであれば炭酸カルシウムは析出も溶解もしない平衡状態にあり、 マイナスの値では炭酸カルシウム皮膜は形成されにくく、その絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向は強くなります。

ランゲリア指数は、水のpH、カルシウムイオン濃度、総アルカリ度及び溶解性物質量(補正値計算に使う)から、次の式によって求められます。

ランゲリア指数(LI)= pH-pHs

= pH-8.313+log〔Ca++〕+log〔A〕-S

pH ;水の実際のpH値
pHs ;平衡状態にあるときのpH値
log〔Ca++〕 ;カルシウムイオン濃度の対数
log〔A] ;総アルカリ度の対数
S;補正値(計算式省略)

この式から、ランゲリア指数を大きくするには、「pHを上げる」か「総アルカリ度を上げる」か「カルシウム硬度を上げる」かすれば良いことが判ります。