ガスタック・SNタイプはクレハ球状活性炭《BAC》を使用して、工場排ガス中の溶剤蒸気を連続して吸着除去する装置です。
溶剤を吸着した活性炭は水蒸気の間接加熱と窒素ガスによる脱着再生が行われるため、回収された溶剤は変質がほとんどありません。
蒸気及び窒素ガスの使用量は少なく運転コストの負担は僅かです。工場排ガスに含まれる湿気の一部は、溶剤とともに回収されます。
印刷工場・塗装工場・フィルム工場・化学工場などの排ガス中の有機溶剤の回収に多数の実績があります。
脱着部は、窒素雰囲気下にあり、溶剤の燃焼範囲から大きく外れています。
また、脱着塔内を循環する窒素ガス中の酸素濃度を常時監視する安全装置を装備しています。
活性炭中には不純物がほとんど含まれず、窒素雰囲気中で脱着が行われるため、回収溶剤は変質や分解がほとんどなく高品質で回収されます。
脱着ガスに窒素を使うため、水蒸気脱着と異なり排水は微量で、その処理は容易です。
窒素は循環使用しますので使用量が少量ですみます。
連続運転のため、水蒸気、冷却水の使用量が少なくてすみます。
プロワ等回転機器以外は、機械的駆動部が無く、メンテナンスが極めて容易です。
高沸点物質による活性炭の劣化防止装置として、高温再生装置SSRを設置することで活性炭の寿命が大幅に延びます。